「ダイエットしないダイエット」

村上カナコのブログです。

勇気が出るダイエットを『嫌われる勇気』で考える

 2014年話題になった本『嫌われる勇気』(岸見一郎、古賀史健 著/ ダイヤモンド社)。

嫌われる勇気
一見すると敵を作りそうにも思える題名ですが、アドラー心理学は、自分が変わるための心理学であり、勇気づけの心理学。性格や世界観をライフスタイルといい、コンプレックスは複雑に絡み合った倒錯的な心理状態を表す用語と説明していて、とても気にしていることではなく、その「心理状態」とのこと。

 

性格や世界観が固まり「わたしは○○な人」と思い込んでいては、変身のチャンスは視界から外れるし、かといってチャンスが来ても慣れている方に手を伸ばすことを繰り返し人間味を噛みしめたりするわけです。

施術に操体法を取り入れようと学び始めたとき、今までとの世界観の違いに、わたしはまさしく本の中に出てくる哲学者の元に通う青年でした(操体法は、医師である橋本敬三先生が考えられた家庭療法です)。

 

今昭先生に師事し、ビシッとやります!くらいの勢いで門を叩いたものの……何せ「操体は施しならずハカライなり」「操体は自分だ」とおっしゃるもので、勇み足で向かったわたしは今までの知識が次々と覆されていきました。

「まだ必要なコリは取れない。いらなくなったコリは取れる

「痛みから遠い部分に触れる」

「気持ちよくなければやめていい」

「人は動いて元気になる」

「自分に軸を置きなさい」

「空間はだいじ」

「気持ちがいいことをやればいいんだ」

「良い悪いを判断しない」

「6割でいいんだ」

「欲張ると歪む」

「無理に良い姿勢にすると壊れる」

「本人がやりたいことをやればいい」

「スイッチを入れるお手伝いをさせてもらっている」

……などなど、消化するのに数年かかったこともありましたが、20年近くダイエット指導に携わり、座っただけで泣く方、自信をなくして落ち込んでいる方にたくさんお会いしてきたもので、落ち込まなくていいダイエットを見つけられるんじゃないかと思いました。

 

何より刺さったことは、師匠やご一緒する先生方に「カナちゃん」と呼ばれ続けたこと(笑)。歯医者さんで「お口あ~ん」と言われているときの童心をくすぐられるあの感覚は、柔らかい部分の傷がほっこり喜んで自然に埋まったようでした。どんな話も面白い方にいって笑って終わったり、目の前の人の素晴らしいところを誉める空間や言葉。必死になって問題点をつつかなくても、本人が気づかなかった問題点が解けるのが不思議で通い続けましたが、結局空間や言葉や在り方に触れ、人格的な自然治癒力を体験したのだと思います。自分に足りないと思い込んでいるものや求めているものもなど、気づかなかった荷物があることも知りましたし。

 

お客様本来の自然治癒力をサポートするイメージでダイエットのサポートをさせて頂いた感想は、

  • 運動を増やし食事を減らすことしか考えておらず、いやいややってたことが多すぎた。
  • もっと早く、内なる悲鳴に気づいてあげれば良かったなーと思いました。
  • 身体の声に耳を傾けることから、全てが始まることを知りました。
  • 今なら何がいけないのか、どうしたら良くなるか、長い先のことまで楽しみにダイエットが出来てる気がします。
  • 今までのダイエットは焦る気持ちばかりが空回りし、自分自身を理解していなかったんだと気づきました。
  • 痩せる以前に、健康でない体の状態を、年相応の状態に引き上げなければと強く思いました。
  • かなり自分の身体のことを知らずにここまできた!ことを知りました(笑)

自立に携わることは、私にとって嬉しいことでした。

先人の知恵は、時代が巡ると最先端。普通でいる勇気。6割を受け入れる勇気。一見斬新そうだけれども、『嫌われる勇気』も操体法も、自然の法則で悟り的。
生涯続く自分と身体。自力でできる無理のない管理、罪悪感のない管理がダイエットにも浸透するといいなと思います。