「ダイエットしないダイエット」

村上カナコのブログです。

『邂逅の森』著者との邂逅

三省堂辞書によると邂逅とは、

[人に]思いがけなく出会うこと。また、その出会い。

 

中学時代の恩師、担任・数学の先生・部活の顧問だった方は現在、先生は先生でも小説家の先生。10年ほど前『邂逅の森』で直木賞を受賞した熊谷達也 先生です。

 

邂逅(かいこう)の森

1度目の再会は、成人をした頃に深夜たまたま入ったコンビニ。2度目は震災後、たまたまお客様に「担任だった先生が作家さんなんです」と話すとお知り合いとのこと。同級生の無事や近況を伝えようと手紙を渡して頂いたことで再会に至りました。

 

わたしにとって先生は、命の恩人のようなインパクトがある人。それは気仙沼をモデルにした仙河海シリーズ『リアスの子』という本に、スタートの足を入れ換える話に関係があります。本のまま穏やかでいい先生でした。

リアスの子

この続きの、微唾の海(表紙オシャレ!)は、どうやら官能的な話しありとの噂でしたので、「お父さん(のような人)が書いた官能は読まない!」はじめは思春期のように抵抗しました。

微睡みの海 (単行本)
しかし、まわりの人が面白かったというので恐る恐る読むと、 途中から女性が書いたもののように錯覚したのをきっかけにのめり込み、後半はすっかり胸をかきむしられる想い。先生の著書で一番好きかも。このまた続きは、河北新報での掲載は終了したものの他地域で掲載中のため、7月発売予定だそう。続きが気になり、モヤモヤする日々。

 

思い余って数ページ小説を書いてみたことがあり、それを友人らに読んで聞かせたら大爆笑。あれ?これはいける?と、先生に一度送りつけました(恐ろしい)。すると、「なかなかいいよ」誉めて下さり嬉しかったのですが、(先生は教育者だし、人の芽は潰さないからな)と、真に受けませんでした。

 

数年経った今、「カナコの小説、鍵を開けようとしているドタバタ感が良かったんだよ~」内容を覚えて下さっていてびっくり! ダイエット小説を書こうかななんて思っていたときでしたので、嬉しさひとしお。すると、その場にいた友人が、「ダイエット小説なんてどうですか?」と言ったため、さらに倍! ドン! (古)でびっくりした夜でした。

 

今 先生は飲み友達で、鍋もよそってくださったり、普通に溶け込んでおられます。先生と仲良くして下さる人も、面白くてデカイ人ばかり。

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こうやって、人との出会いで刺激されるもの、湧いてくる想い、生まれるものがあるんだと知った邂逅。「なぜ邂逅の森を書かれたんですか?」と聞くと、「それも出会いがあってね」との話でした。

 

この日集まった場所は、四半世紀前のクラスメイトが経営するお店。「小・中学校一緒だった村上カナコだけど覚えてる?」と電話をして予約を取ったと話したら、「普通できねえぞ」の嵐。そう? 「自分じゃわかんないんだよ」と先生。えぇ、なんのことやら。わたしは“ハブ空港みたいな人” だそう。邂逅から空港の話になりましたが、そんなこんなで思いがけない出会い、いとおかし。